ロックは淑女の嗜みでして 3巻

 対バン当日。大分顔が売れているティナをどうするか…の問題。りりさのTシャツを着せてピチT状態にしてみましたw 爆乳が強調されるw

「その胸を解放して髪型も女っぽくイメチェンすれば誰もあんたが院瀬見ティナだとは思わないわ!!」

 視線誘導って奴でしょうか…?

 実際ビターガナッシュもティナを見て

「胸デカ!!」「おっぱい!」「おっぱいにしか目がいかない!」

 効果あるw

 演奏準はビターガナッシュが先、りりさ達が後。

 ビターガナッシュの曲は技術に裏打ちされた確かなものでしたが…

「…でも…なんだろう…少し…違和感が…」

 環によれば「歌詞がラブソングだから」。

 メロディは尖ってるのに歌詞がフワッとしてイマイチ合ってない…。

 売れる為の戦略だそうで、そこが環の気に障ったらしい。

「大事なモノを忘れちまったのさ」

 続いてりりさ達。コスチュームはバラバラ、キーボードはドシロウト(ティナ)、更にギャラリーは環…白のギタープレイを見に来ているのに彼女はベースを持っている…超逆風です。

「さあ 皆様に私達の交わり(セッション)を見せつけましょう♡」

 まるでペースの変わらない音羽w

 りりさのギターソロから始まりますが、なんだか音がぎこちない…。白のギターを聞きたがっているギャラリーの反応を気にしているのでしょうか。

 音羽のドラムと玉木のベースでリズムを取ります。音数を減らす事で難易度を下げたキーボード。入りのタイミングを外さなければ勢いで行ける、と音羽から教わっていたティナですが…入ろうと手元を見た瞬間、

「お胸で鍵盤が見えない…!」

 ギャグみたいな状況ですが、これでタイミングを逃してしまった!

 経験の少ないティナに、ここから立て直すのは難しい。

「…今 僕の弾いてる演奏は…皆からどう聴こえているんだろう…? 恥ずかしい…! みっともない 情けない…!」

 だが演奏は止めない。

「どんなに苦しくてもそれだけはしちゃだめだ… だってりりさ君が 一番はじめに僕に教えてくれた事だから」

 泣きながら弾く。音羽の言葉を思い出す。

「それでも入りを外してしまった時は…忘れないで下さい 私の音(ドラム)を見つけて下さい 必ずティナさんを導きますから」

 音羽のクラッシュシンバルのリズムに乗る事でティナのリズムが合う。

「…なんだこれ 皆とリズムが合っただけなのに めちゃくちゃ気持ちいいー!!」

 セッションの楽しさを知ったティナ。

 しかし問題はりりさです。リードギターがヘロヘロでは客は盛り上がらない。ギターテクを駆使するもメンバーと合わず迷走するばかり…。

「音羽…せっかくバンドを組んだのに…こんな結果になって…きっと悔しがってるんだろうな…」

 いやいや、音羽はすっげえ楽しそうに演奏してましたw

「こんな時までとことん 自分が気持ちよくなる事しか考えてない…!」

 ごちゃごちゃ考えてたのが馬鹿馬鹿しくなる!

「私だって気持ちよくなる為にロックやってんのに…!!!」

 りりさキレた!細かいミスなど気にしない大胆なギターが演奏に勢いをつける!

 好き勝手やってる音羽とぶつかり合う!

「ふざけるな このままでは曲が崩壊するぞ!」

 ベースでスピード感を調整し、二人の暴走を抑える!

「そんなに暴れたいなら好きに暴れろ ただし私の作ったこの檻の中でな!」

 ぶつかり合う4人のセッション。嵐のような演奏は終わり、茫然とするギャラリー。

 …出来はビターガナッシュより上だったが…インスト曲では聞き慣れていない客はノリ方もわからない…!

 対バンは客のノリが全て。つまり勝負はビターガナッシュの勝ち。

「今からお前はわたしたちの下っ端で手下だかんな!」

 ウキウキのビターガナッシュですが…。

「「ダセェんだよ!!!」」

「このクソドラム!!!」

「このクソギター!!!」

 はい、いつものアレw 今回は環にも飛び火。

「つまんねーんだよ!!!てめぇのベースは!!!」

「ふさけるな 私のベースはこんなものじゃない」

 ベースにすべてを賭ける意志の環。

「私達が欲しかったのはギタリスト『白』だ ベーシストじゃない」

 環の意志を尊重し、身を引くビターガナッシュ…。

「今回お前と演奏してみてわかった オトがバンドメンバーに何を求めているのか…」

 互いを罵り合うほど全力でぶつかり合える事。自分にはそんなことはできない。

「だって私は全力でお前に罵られたい!」

 …えーと、何かヘンな方向に行ってますw

 嘘偽り無く、本当の気持ちをぶつけて欲しい、ということのようですが…いや違うな。

 音羽に「…気持ち悪い」とか言われて喜んでいるしw

 ドSはドMの素質も持っているとも言いますし…いやいやいやw

 さらにこの娘、お嬢様学校黒百合女学園茶道部部長という分厚い仮面も持っている事がわかり…。

 訳の分からないレベルで設定過積載の4人のバンドが確定しましたw 不思議とそれぞれキチンとキャラが立ってるのは流石福田先生。「ムシブギョー!」の頃から濃いキャラを使い切る手腕には感心していました。

 しばらくはお嬢様フェイズ…生徒会長選挙のようですね。こっちもしっかりやらないとりりさに居場所はなくなる訳で…と言っても無茶やってくるんだろうなw

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