BEAT&MOTION 2巻

 ニコにスカウトの話が来て、独自のMV制作は難しいと判断した二人は制作を一時中断。竜彦は己の腕を磨く意味でも新しい目標を求めます。

 自主制作フィルムのコンテスト、「日本アニメアワードフェスティバル」! 30分未満の短編アニメーションによる審査! 竜彦はこれに応募を決めます。

「良いじゃん良いじゃん賞レース!! ガッツリ優勝目指そうぜい!!」

 ニコも喜んでくれます。しかし「何を作るか迷う」と相談すると…。

「悩むなら友達に相談したら良いじゃん 竜彦にもアニメーター友達いるんでしょ?」

「いないよそんな友達!!」

 …んなこと竜彦が言える訳もなくw

 泥縄で大学内で仲間を探してみる。

「じゃあ赤目と名張に会ってみりゃいいじやん 同じ学校でプロのアニメーターなんだからさ」

 それはなんとかつて竜彦が見かけて挫折した「シンガーMIYUのMV」の制作者でした。狭いな世間w

「初めて二人の映像を見た時 僕は怖かったんだと思う」

 鬱屈していた時期にきらびやかな他人の才能に出会って…無理もない反応ですね。

「だけど今は…今は…!! 早く会ってみたい!!」

 マインドセットが変わるとここまで変わるんですね。

 その赤目と名張…特に名張はレコード会社に反発して

「もっと良い物が出来るはずだったんだよぉおお!!」

 …とか叫んでる…まぁ竜彦の側の人間ですねw

 しかも名張は竜彦がやっていたバンドのファンだったらしく、竜彦がバンドをやめてアニメをやり始めた事に反発があったりして…ホントに世間狭いなw

 結局知らないながらも互いに影響を与え合う、リスペクトする間柄だった3人。

「とにかく熱い気持ちで好きなもん自由に作れって事だよ」

 マホロバレコーズ高嶋との打ち合わせに向かうニコ。

「おおっ…!!何て言うか…溢れる仕事出来そうオーラ…!?」

 ニコの曲に惚れ込んでいる高嶋との打ち合わせで確かな手応えを感じ…

「NICOにはヒットチャートを駆け抜けてトップを目指してもらいたい」

 盛り上がる二人。ところが

「せっかく来てくれたところ申し訳ないんだけど…新人のデビューはたった今延期になったんだよ…」

 …有名アーティストが多数移籍してくる事になって、予算計画の見直しが発生…新人育成に回す費用がなくなった、という…先立つものがないとどうしようもないのは仕方がないのですが…理不尽ですね。

 楽曲提供などで腕を磨く事も考え、前向きになろうとするもやはりどこか気落ちしているニコ。

「何 弱気になってるの 柏木ニコは天下を取る人間でしょ?」

「君の歌が誰にも聞かれずに終わるなんてことはありえないよ ニコは最高のミュージシャンだもん」

 自分の言葉が返ってきて、でもそれが辛くない。竜彦の言葉だからでしょうか。

 その竜彦も未だ賞に出す作品のテーマが決まらず迷走しています。

 ニコの音楽に触れた経緯を思い出す竜彦。NICO最初期の曲「海がみたい」。最初は認められず、悩みに悩んで自作した曲がこの「海がみたい」そのままだったり。他者を認めるきっかけになった曲。

「コンテストに向けてずっと色んな案を考えてるんだけど…今本気で取り組みたいと思える物が『海がみたい』しかないんだ」

 MVを作って応募したい、とニコに頼む竜彦。それ自体は快く承諾するニコですが、

「ざっ…挫折から再生に向かう曲だよね」

 「海がみたい」から「夢への再挑戦」というイメージを得た竜彦。

「僕の心境と当時のニコの心境を掛け合わせてMVを作れたらと思ってて… ニコにも音楽から離れていた時期があったなら話を聞きたいと思ってたんだけど…」

「当時の事は覚えて無いけど思春期でしょ…? 今考えると笑っちゃう程度の挫折を曲にしたんじゃないかな」

 互いに影響を与え合い、支え合って進む仲間…いいですね。直接知らなくても自分がやっていた事が他者に何かを伝えていた…っていうのはきっとすごく嬉しい事だと思います。 それだけで生きていけるくらいに。

 そんな影響力の高いニコにも、やはり挫折して音楽から離れていた時期があるようです。しかもこちらは未だ乗り越えられていない様子…。

 以後はこの辺を掘り下げて行く事になるのでしょうか。ここを越えないとニコにさらなる成長は無い気がします。

 それが出来るかどうかは竜彦次第ですかね。MVの出来にかかってますよ、竜彦w

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