
今から2500年前、BC480年。ペルシャ軍30万がギリシャ都市国家同盟を併呑せんと迫る。その最前線たるスパルタ。
「ペルシャと戦うことは許さぬ…いやーー許されぬ!!」
スパルタの祭神アポロンの栄光を讃える「カルネイア祭」。その期間中は一切の軍事行動を禁ず、という神託がありました。
祭はあと数日で終わる。そのくらいの遅れで最強国家スパルタは負けない…。長老会はまるで危機感なし…ペルシャ軍はすぐそこまで迫っているのに!
「くっくっく 笑わせんなよ… 神罰だぁ?アポロンだぁ?神託だぁ? バカか貴様らは?」
スパルタ王レオニダス一世は長老会を正面から笑い飛ばします。こんな見たこともない神に己の命を預けるなんてまっぴらごめんだと。
「えっらそうにしやがって…」
アポロン神像を素手で殴り壊すレオニダスw
「これで神罰が下るなら俺様ひとり まだなんか文句あるか?」
たったひとり、戦に向かうレオニダス。神に逆らったお前には誰もついてこない、と叫ぶ長老。それでも今が戦うべき時だから。
「戦う時は必ず自分の意志で戦う それがーー『スパルタ』だ」
それはまさに死地。しかしその背中に付き従う300人! 英雄に魅せられたスリー・ハンドレッドがあの戦いに赴く。曰く、テルモピュライの戦い! 300人で30万を抑えきった代わりにレオニダス含むスパルタ軍は全滅…。
「わかるか?あんたのノーテンキな命令がスパルタ人の『神託(呪い)』となったんだ」
あー、ここがレオニダスの怒りポイントみたいですね。
「全く生意気な奴だなぁ〜〜 そもそもオレさまと会話したいならさ…まず跪かなきゃ だぞ☆」
うあ腹立つ。
「そうかい 奇遇だな…俺もあんたを跪かせたいと思ってたんだ」
盾をヨーヨーのように投げるレオニダス。その盾こそ神器!
ファランクス・エンコス!
「まぬけな神様に教えてやろう 長生きしたければ…スパルタの正面には立つな」
アポロンも神器を出す。それは…糸!光で紡がれた決して切れない糸「アルテミスの糸」。
レオニダスの盾を防ぎ、今また腕に巻き付いてグローブに! レオニダスのラッシュをボクシングスタイルで躱すアポロン。
レオニダスの懐に入り込みクリーンヒット!
「こ…これぞ!! 蝶のように舞い 蜂のように刺す!! これが ”神のアウトボクシング“だーーー!!」
ボコボコにされるレオニダス。
しかし…人類側からは「正面から撃ち合えば負けない」「正々堂々しろ」 神側からは「勝てば良し」「あいつの攻撃ヤバそうだから逃げ回る戦いでいい」とか野次られ…。
両側にミゾを掘るアポロン。
「どうやらリングが広すぎたようだ キミとオレ様にはこれくらいが丁度良い」
レオニダスはブチ切れてますが、アポロンは涼しい顔w
「かけられた期待には必ず応える それが最高の存在ーー 太陽神アポロン様だ」
その美学がアポロンを輝かせーー強くする。 それがアポロンの最強昂揚戦闘モード
オレ様という太陽は沈まない 白夜の抱擁
…ホストクラブかな?w
対して葉巻吸って構えるレオニダス。
「ただ やる事はひとつ増えたぜ… あのクソ神を オレらの足元に這いつくばらせてやる」
…こっちはこっちでガラ悪いなw
正面から打ち下ろすレオニダス。狭いリングでそれでもフットワークで翻弄するアポロン。レオニダスの腕を移動で固め、顔面を捉える…!
「さぁ…頭を垂れよ」
糸で支えられ、辛うじて立っているレオニダス…。しかしブリュンヒルデは言います。
「スパルタが最強なのはその戦闘力故か? 否ーー何者にも決して頭を垂れぬ 決して跪かぬ そう…神にさえも屈さぬ その誇り(プライド)です」
復活し、頭突きを放つレオニダス!
「言ったはずだぜ… 跪くのは…てめぇの方だ!!」
アポロン、ダウン! …だが顔に傷を負いながら立ち上がる!
「もう寝とけ…無様な姿を晒しちまうのは不本意だろう?」
「…無様?逆だよ…君ならわかるはずだろう…?ただ君を倒すために魂を焦がし 闘おうとしている今のオレ様はーーこの上なくーー美しい」
…アポロンは天才でもなんでもない“凡神”だった。そこから全てを努力によって手に入れ、哲学、詩歌、医学、弓、予言、拳闘等多数の神の称号を得ていた…努力の神、アポロン!
「ただ昨日よりも今…そして今この刻よりも… 美しくなるために オレ様は魂を焦がす」
「そのザマでまぁだカッコつけるかよ… くそウゼぇ… だが!!くそ気に入った 俺様がクソ殺意を込めて全力でぶち殺してやる」
レオニダスの相手を認めたかのような一言。
アポロンもレオニダスを認めるようなごと言葉を。
「先ほどの一撃 美しかった キミもまた汝を知り魂を焦がす者のようだ… ならばすべき事はただひとつ 共に心ゆくまで魂を焦がし尽くそう」
この二人、正反対のようで実は同じタイプだったようです。反骨心により立ち、己を鍛えに鍛えて全てを手に入れた者。
分かりあった辺りで勝負がつきそうなのは皮肉です。
考えてみればこのラグナロク、対戦相手を認めて終わる事が多いようです。相手にリスペクトを持って終わる勝負が続けば、結果に関係なく人類存続の可能性もあるのでは?
…あ、ブリュンヒルデの思惑次第では全部ぶっ壊す可能性もあるな…。黒幕かと思ってたベルゼブブが全然そんな感じじゃなかったし…展開が読めないw
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