
あと3巻、20巻で完結と発表されました「よふかしのうた」、最終章です。
「あのさ 単刀直入に聞いちゃおうかと思うんだけど 夜守くんのこと 好き?」
「うん」
ハツカの問いに思いのほかあっさり答えるナズナ。そりゃもう聞いたハツカが驚くくらいにw
てかナズナ自身が慌ててます。うわの空で本音が出た?w
ただ、これは洒落にならない事態でもあります。
「もう夜守くんを眷属にはできないんだから」
「星見キク」は恋した人間「夕 マヒル」の血を吸って死んだ。それは「人間になれたから」。吸血鬼になって止まっていた時間が一気に返ってきた。ならばナズナは? 生まれながらの吸血鬼であるナズナが吸血鬼でなくなったらどうなるのか?
「近いうちに決めなきゃいけない 君は夜守くんをどうしたい?」
「わ…わかんないよ わかるわけないだろ…!? こんなの初めてなんだからわかるわけないだろ!!?」
「わーーー ごめんね七草さん! そうだよね わかってるよね!?」
泣き出したナズナを慌てて慰めるハツカ。
…つくづくナズナって吸血鬼たちの娘ポジですね。 なんだかんだで猫可愛がりw
もうしばらくは今のまま。コウの心の整理がつくまでは…。
そのコウは学校へ顔を出す事にしたようです。思いのほか普通に受け入れてくれるクラスメイトたち。みっちゃんにはマヒルの事を聞かれたり…。結構皆に心配されてるなぁ。
ハルカから助け出したさっちゃんはコウの事を気に入っているみたいだし、昼間の世界でもコウは立ち位置が出来て来ている様子。
そのハルカは何故か東京まで来ていたり。いやナズナに会いに来たに決まってるんですがw、何故かカブラと意気投合。ハルの話が出来る、というところで連れ立って居酒屋へw
「ハルさんのそーいうところがムカつくのよ!!」
「わかるわ〜 全部わかってます〜みたいな顔するよな! その顔がまァ〜〜…」
「「かわいいんだよなあ…」」
連日酒飲んてクダ巻いておんなじ事喚いて…仲いいなw
別のところでそれぞれ悩んでいるコウとナズナ。しかしお互いの悩みを話し合ったりは出来なくて。
「ナズナちゃんが俺を好きになるなんてないもんな」
「あんだァこいつ…? ヒトがマジメに悩んでるっつーのに… なんだそのアホヅラ…なんだそのアホヅラ!!? 許せねェ…」
二人ほぼ同じ事で悩んでるんですが…すれ違いの見本みたいですなw
コウの家と同じ”小森団地“に新居を構え、コウを引っ張り込んで…やってることが徹夜ゲーム…ここまで関係が煮詰まって何もなし、てのが却って不健康に感じてしまうくらいですw
マヒルの一件もあって昼間の世界の立ち位置を取り戻しつつあるコウ。このままコウといると生命の危機まであるナズナ。
傍から見れば二人は別れて生きていくのが良い気がします…もちろんそんな簡単に割り切れるものではないのでしょうが。「このまま」ではない、なんらかの結論を出すことがこの物語の終わりであろうと思います。
願わくばハッピーエンドをお願いしたいなぁ…。
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