
「質問に答えろ “蟲”とは何の事か そして近藤さんたちは裏で一体何をしているのか」
藤堂平助が坂本竜馬と万次を問い詰めます。いろいろ聞きかじっているようです。伊東甲子太郎もその場におり、こっちが首魁で新選組首脳部への不信をあおり、内部分裂を狙っていたのでしょう。
「正体も何もこいつは俺の同僚だ 厳密に言うと元同僚…つまり薬屋だ」
…土方が大分苦しい言い訳を始めました。しかし万次も察して乗っかり、沖田の労咳の治療の為に特殊な薬を用立てていた…という筋立てが即席で決まりますw いろいろ絡めて藤堂を言いくるめる土方。
正直意外でした。土方さんにこんな腹芸が出来るとはw 万次さんも「まだるっこしい」とか言って全員斬り刻み始めるイメージしかなかったw まぁ曲がりなりにも組織を運営する川なんだから、多少は口が回らないとやっていけないか。でも万次さんは完全に信用は出来なかったのか、バラバラに斬り刻みます。万次さんをw
「新選組で一番強え一番隊の組長が病に臥せってるなんて…誰にも知られちゃならねえ そう近藤さんに吹き込んだのは己だった お前の言う通り隠し事をしていたのは事実だ すまなかったな平助…」
目の前で人一人殺した事でその場はうやむやに。…斬られたのが万次なので、後で手足くっつけて終わる訳ですが。何だこの茶番w
長州征伐で大阪まで来ていた勝海舟に引き取られ、九死に一生を得る二人。更に勝と一緒に来た應榮が、血仙薬の供給が絶たれた沖田を松本良順のいる江戸まで送る事に。
…新選組は伊東率いる御陵衛士との分裂で構成員を大きく減らす等、内部的には既にボロボロてした。幕府も十四代将軍家茂崩御等、屋台骨が揺らぐ事態が続き、第二次長州征伐での幕府軍惨敗に至っていよいよ幕府の弱体化は顕著に。世は勤王の流れに向かっていく事になります。
ですが坂本はその流れに逆らいます。
「坂本さァ…『幕府を討つな』とはどげん事でごわすか」
西郷隆盛を始めとする薩摩藩重鎮に武力衝突回避を説く坂本。諸外国の介入を許す隙を与えないように、政権を幕府から朝廷に穏便に返させる…大政奉還ですね。
「貴方の考えにはいつも驚かされてばかりだ坂本さん ところでいつ大政奉還(そんなこと)を思いついたんですか?」
大久保一蔵です。薩摩一番のキレ者は坂本が最初から大政奉還を考え、薩長すらいいように操っているのではないか、と疑っています。
「感情は要らぬ ただ都合よく動けとーー 己の命を賭けなくていい人間は器が違いますね」
うーん、そういう面がないわけじゃないからなぁ…。
薩摩の協力が望めないと踏んだ坂本は土佐の山内容堂を利用する事を考えます。容堂公から将軍に大政奉還を建白させよう、と。
自分が脱藩した土佐まで使おうとか、なかなか出てくるアイデアではありません。
「万次さん…わしがやっちょる事は げに正しいんか?」
自分の行動に本人も疑問を持っているようです。人を意のままに動かす自分はどこか可怪しいのか…?
「…なあに心配すんな もしお前のせいで将来めちゃくちゃな事になってたら そん時は己が国中に頭下げて回ってやるよ」
…あー、そんなフラグっぽい事を…。
長州。高杉晋作が既に亡く、桂小五郎が音頭をとるところに土佐の中岡慎太郎が訪問。倒幕の軍事行動に土佐も参加したい、との打診に来たのですが、桂の元には「大政奉還」を献策する坂本の手紙が…「薩摩の了承も既に選ている」なんて書いてあります。 …竜馬…かましやがったw
最悪のタイミングで訪問した中岡を桂は追い返します。土佐の倒幕への道はまだ険しいか…。
素浪人の立場で薩長を繋げ、倒幕の推進力になっている(ように見える)坂本はお尋ね者とされ…その立て札を沖田が見てしまいます。
「つまり僕は公儀の敵をまんまと救った…と」
應榮が止めるのも振り切り、京へ戻る道を辿る沖田。
手配書のせいであちこちで狙われつつも各地を飛び回る坂本。
「全部終わったら わしの海援隊を継いで商売(びじねす)で世界を渡らんかね 万次さん」
潜伏先、近江屋への道すがら万次に話す。もう自分にやれる事はここまでだから、と。
「念の為申し上げますが この事はくれぐれも西郷どんには内密に」
倒幕勢力内の主導権を取る為、動きの派手な坂本を牽制したい薩摩大久保。
伊東からの命令で坂本の行方を探す藤堂。スパイとして御陵衛士に入り込んでいた斎藤。
行方不明の應榮を探す白は、京に舞い戻って坂本の居場所を探す沖田に出くわします。
「待って! 應榮ちゃんを返して その代わり教えるわ…坂本竜馬の居場所を」
坂本を狙う者たちが近江屋周辺に集まりつつあります。かの「近江屋事件」が近い…。これだけ揃うと誰の刃が坂本さんに届くのか分かりませんね。
これが終わったら万次さんはどうするのか? もう国内に未練はない気がしますね。坂本さんが言う通り、世界に出るのかな?
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