紛争でしたら八田まで 14巻

 ウクライナへの衛星通信システムの提供の為、テック企業オレンジシードのCEOシドニー・ウエストとの交渉依頼を受けた百合。

 しかし世界中を飛び回っているシドニーを捕まえるには砂漠に8日間だけ街を創り出す奇祭「バーニングマン」に紛れ込むしかない…。 

 オクサナの依頼でネバダの砂漠に踏み込む事になった百合。毎年バーニングマンに参加しているレベッカを案内役に、リアルライフRPGイベント「キングオブラスト」を主催して「キング・シード」名乗っているシドニーを見つけ出します。…要するに戦争ごっこの親玉ですね。金持ってる大人が本気で遊ぶとどうなるか、の見本みたいなw

 最終日には戦争ごっこで目立った者を招待してのレースイベントがあり、そこで王を負かせば認められる!

「『王を倒した者が王になる』 この王国の絶対ルールだ 私を倒せば叶わぬ願いはないだろう」

 まずは戦争ごっこで活躍する為…小学生が作るダンボールロボみたいな着ぐるみ作って参戦w ただし武器は妹の幸ちゃんも巻き込んでヤベェ武器…ガトリング砲ですねw で暴れ、見事最終日レースメンバーに選ばれます。

 いかなる形でも自分たちの技術を暴力と殺戮に使わせない、と嘯くシドニーに

「反権力を叫んでもあなたは既に権力者 命を奪うことにも救うことにも関与できる 無垢なふりして逃げ回るより力の使い方と向き合っては?」

 持てる者の責任を果たせ、と迫る百合。

 バーニングマンを、キングオブラストをケガ人もなく平和裏に進行出来る参加者の善性を信じるシドニー。善性を持つ人々をどう守る?と返す百合。

 レースは結局、途中で砂嵐が発生して有耶無耶になりましたが…。

「大切なコミュニティを危険に晒すより守るための取引しない? 私の親友も今 大きな嵐と向き合ってる ただ彼女の話を聞いて欲しい」

 金銭の授受がない、全てが献身だけで出来上がっている街、バーニングマン。様々な問題はありますが、短期的にでも成立する奇跡の街は「戦争のない世界」へ繋がる道なのかも知れません。

 ただ、前回のバーニングマンは期間中に豪雨が降り注ぎ、まさにリアル泥沼状態になったとか。 行事自体は継続したけどいろいろ問題も出たようで…理想と現実の間にはまだまだ隙間がありますね…。

 次の百合の任地はサウジアラビア。「石油依存経済からの脱却」を目指すサウジはその一環として文化・エンターテインメント活動の活発化を目標として挙げ、そのイベント責任者としてTVプロデューサー、アマルを抜擢します。 …なんと女性。イスラム圏で女性が表に出るとか驚天動地ですが、百合の仕事はそのアマルのサポート。

「心配しないでハッタさん 客寄せパンダであれ仕事はきっちりやるつもりよ」

 サウジにおける女性の社会進出は近年大きく進んでいますが、それも王族の気分次第でどうなるかわからない…社会的締め付けもまだまだ厳しい。

 実績で黙らせようとするアマル。韓国アイドルのライブ等で成功している彼女はライブイベントで勝負をかけるつもりです。ただそれだけではまだ弱い…。

 アマルの姪でジャパンアニメとアイドル大好きなハナディ。日本に留学経験もある彼女は日本人である百合を大歓迎します。

 流れでハナディが日本留学中にアバヤ…アラブの女性用民族衣装…で歌った動画を見せられた百合。

「こいつぁ盛り上がるぜ! アバヤ姿の美少女が美しく独特な抑揚で日本語でダンス付きアイドルソング ハイパーエキゾチックや!」

 ノリノリ百合w

「皆さん喜んでくれて楽しかった…人生で一番」

 内心 誰かに認められたかったハナディは百合に褒められた事を切っ掛けに件の動画を公開。これがバズり…大学で問題に。

 ムスリムとして厳格さを求める社会には認められない、即座に退学からの結婚準備…。

「これ以上の醜聞を起こす前に中退させて家庭に入れる」

 明らかに罪と罰が釣り合っていない感じてすが、これがイスラムの当たり前…。

 自分が全力で打ち込んたことに誰かが反応してくれる…これが求めていたもの。

「よかった… これで思い残す事はありません」

 諦めようとするハナディ。しかし百合はスマホで音楽をかけ始める。

「イントロは始まった 観客は3人もいる 貴方は何をすべき? ハナディ!」

 百合とアマル、そして母親の前で踊り始めるハナディ。

「そうよハナディ アイドルだったら…何すべき?」

 アマルが見せた新しい世界を百合が解放して、でも芯にあるのは母が教えてくれた“伝統”。

 …百合はこのハナディの映像を元にお偉方に提案します。

 日韓アイドルグループを招聘したライフイベントの開催。そのイベントに合わせてサウジ国民によるアイドルグループを結成しデビューさせる!

「サウジは今 豊富な資金でどんなスターでも招聘可能ですが… そこにサウジがいなければ決して未来に続かない!」

 サウジ国民が一から育てるアイドル・オーディション! …Nizi projectをサウジでやる気だw

 最終的に「乗らないならハナディ連れてアメリカで番組製作する」とまでアマルが脅し、首脳部を説得…脅迫だよなぁw

 結局、男がどれだけ頑張っても女がキレたら敵わないのかw

 イスラム世界も変革の時代。女性のパワーが有効活用出来るようになればサウジもより強くなるのに違いありません。 …だってこんな強かなんですよ?w

 てかアラブ系アイドルはホントに見たい気がするぞ。 誰かやらないかな?w

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