
「今すぐここでうんこしろ」
…アニメ化も控えてるこの時期に何やってる?w
当時の最先端テクノロジー「火薬」を解析すべく奮闘するゲンバ。硫黄と炭が入っている事は間違いない。そしてもう一つ…うんこ由来の成分が入っている事は間違いない!
嫌がらせの為にあらゆるうんこを扱ってきたゲンバは、火薬からほのかに漂う匂いにうんこの成分が混じっている事を確信していました。
「何を食ったのか 男女どちらのか 生後何日か 何でもわかる どこかて必ずこのうんこと出会っている!」
実際黒色火薬の成分である硝石は日本では採れず、人糞に混じるものを蒸発させて取り出すしかなかったそうです。通称”しょんべん石“。
ただこれはもっと後…戦国時代頃に鉄砲に使うために試行錯誤した結果見つかったもので、ゲンバの発見はいわばオーバーテクノロジーということになります。
自由に火薬を使える事になったゲンバは相当強化されましたが、もっと大きな意味はその過程で天狗ことくノ一夏がゲンバに絆された事…そして今どきジャンプ本誌で堂々「うんこ」連呼できたことでしょうかw 「Dr.スランプ」は遠くなりにけり、ですねぇ…w
旗揚げの信書に対する帝の返書を待っていた時行。しかし返書を持って時行の元を訪れたのはとんでもない人物でした。
「まず詫びよ! この底辺武士が身分も弁えず! 帝に文を出した不遜無礼をお許しください! だッ!!! 言え!」
…なんかとんでもねぇ誹謗中傷を復唱させられてます。
この人物こそ鎮守府大将軍、北畠顕家。若干18才にて奥州統治を任される文武両道の才人、そして時行の生涯の盟友となる男です。
時行の胆力を試す為、まさに時行の鼻先で弓を構える!親殺しの命を下した相手たる帝に従って闘う覚悟があるのか、と。
「元より全て飲み込む覚悟 どうぞ射てお確かめを」
剛弓をギリギリで避ける時行!
「結構だ時行 帝になり替わり汝の帰参を歓迎しよう 北条一族の朝敵は解かれ 汝は今よりこの顕家の指揮下に入る」
差別意識バリバリの暴君なのに爽やかなカリスマ性も持ち合わせる…不思議な武将、北畠顕家と北条時行のファーストコンタクトでした。
…あれ?虐待に喜ぶドMと絵に描いた傍若無人の最低の接触が、なんかいい話風にまとまってしまったぞ?w まぁいいか、それはそれで。
驚異の進軍速度で京への道を進んでいた北畠軍は大河利根川で足止めをくらっていました。
渡河を阻んでいたのは北朝奥州軍総大将兼関東執事。斯波孫二郎…元服して改めた名を斯波家長でした。大きく成長した家長は関東制覇の最大の壁として立ちふさがります。
北条一党は利根川の対岸に潜む遊軍として北畠軍と呼応して動き出す手はず。
「このゴミ共!」
「おう!」
「下賤な獣共にあの逆賊が討てるか!」
「おう!」
「結構! 御ぶちのめせ!!」
もうどう聞いても罵倒としか思えませんが、蛮族…もとい奥州武士たちはよく顕家に従い冷たい河に突入していきます。顕家一流の人心掌握術でしょうか。
河に流される北畠軍を追いかけて伸びてゆく足利軍の背後を北条が衝く!
「北条時行! 後醍醐帝の南朝にお味方仕る!!」
「時行… 生きていたのか!」
思わぬ伏兵に退却を余儀なくされる足利軍。
鎌倉に立て籠もる家長。
元々北畠軍に鎌倉を素通りさせ、京の足利とはさみ打ちにする計略を、鎌倉の守護たる足利義詮(7)の懇願で籠城策に変更しています。
「おかげで高値で恩が売れました 尊氏様の凡庸な幼子に」
何手先まで読んでるんだ家長…。
「将来 足利家に内紛が起こり直義様は滅ぼされます」
「中先代の乱の時に確信しました 京に行った足利一門は変わってしまった あの輩から直義様をお守りする そのための最善手として顕家の首が必要なのです」
そのための一手として尊氏の子、義詮を関東の傀儡に仕立て上げる…。黒い、黒いぞ家長。
更に家長は鎌倉の入口、杉本寺を要塞化、北畠軍を迎え撃ちます。
本来補給に不利な籠城を、水源地に硫黄…亜硫酸ガスを流すことで北畠の兵を排除、水を確保…マッドサイエンティスト上杉憲顕をいいように使ってます。
真正面から山城を攻略するしかなくなった北畠軍。ここで家長の策がひとつ実ります。
『殺せ!絶対殺せ!!あの憎き時行を!!!』
利根川で退くとき“わざと”取り乱したふりをした事で家長が時行に執着している、と思わせ、杉本寺の攻めに時行を先鋒として選ばせる…深慮遠謀が過ぎる。
「詰みまであと三手」
「残る二手は長尾と…この対北条の秘密兵器で」
北畠顕家、奥州の武士をバカにしているとしか思えないのにキチンと通じ合っているのはスゴいw
敬意を行動で伝えて相手の敬意をこころで読む…と言ってましたが、なかなかできる事ではありません。そのへんの呼吸を読み違えるとハラスメント案件になる訳で…キマるとスゴいカッコイイんで皆がやりたがるんですけどねw
コメントを残す