
山野さん武器なし…丸腰で練習試合に挑みます。 二人は武装しているとはいえ、他チームと正面から撃ち合えるはずもありません。逃げに徹して順位ポイントを稼ぐ手に出ますが…。
「えっ 山野さん!?」
「なんでそんニャ目立つトコに」
銃を持ってる前提で位置取りしてしまい、普通にスナイプされてゲームオーバー…。
コーチ日野の狙いは山野さんを変える事。
「狩人というのはまず逃げることをしねぇ」
考えてみれば当たり前。狩人は獲物を獲ってナンボ。追い詰めるのが大半で、逃げなきゃならない場面には最初から出食わさない。 それがプロです。
退く判断のわずかな遅れが積み重なり、負けの連鎖になっていた、と。
「だからーー山野さんには徹底的に追われることに慣れてもらう! それこそ逃げ方を体が覚えるまで!」
そして一ヶ月、GTGS敗者復活戦。
絶妙に退いて他チームのぶつかりあいを誘発し、漁夫るマタギガンナー。
「狩人の動き…つまり眼前の敵を無意識のうちに追いがちだった山野さんが 戦略的に退くことを体得しつつある…! それは…奇天烈な立ち回りをする天然プレイヤーだった山野さんが プロゲーマーらしい動きをするようになったということ!」
「『マタギの山野仁成』は『プロゲーマーの山野仁成』になりつつある!!」
チームとしてのレベルが上がったマタギガンナーは敗者復活戦一次予選を1位通過。
「だが厳しい戦いはここからだ!次の敗者復活戦LCQ#2こそ本当の正念場で…」
「マッテ!! ワタシたちはLCQ#1で12連戦したバッカリ… 息抜きが必要デス!!」
ソフィアの強弁?ワガママ?で何故か富士登山強行w
結局ソフィアが最初にへばってさくらもヘロヘロ、元気に山頂に立ったのは山野さんだけだったw
「…姿勢や歩幅 呼吸法 そういう山歩きのコツを先祖代々教わってきたからな 村のマタギには70でヒマラヤ登山をした者もいる… それに俺の息子も…」
え、山野さん息子もいたのか?
みんなが遊んでいる中、情報収集していた日野。チャンピオンシップの出場チームか出揃ってきたのですが…。
「去年まで毎年上位を独占していたプロチームがことごとく無名のダークホース勢に敗北…!! 世界大会で今 何が起きてるんだ…!?」
ガンナーズ・トライブ社はゲーム情勢の流動化のため、ゲームと全く縁のない者たちを招聘し、鍛え上げて対戦させるプロジェクトを立ち上げました。名付けて「門外漢(アウトサイダー)プロジェクト」!
例えば中国、少林拳の修行僧チーム。
例えばカナダ、消防士のチーム。
例えばフランス、ロックバンドがそのままチームに。
こんなチームが世界大会上位を独占している!
更にひとつ、アメリカ。探検家チーム。リーダーは…山野匠。
え…山野? 山野さんの息子!?
それはともかく、敗者復活戦にも門外漢プロジェクトの対象チームがいました。料理人チームと占い師チーム。
「プレーオフを敗退した君たちはアウトサイダープロジェクトの落ちこぼれ… 運営本部としてはこれ以上関与しないのであしからず」
運営から見捨てられた2チームが密かに手を組んでいた…チーミングはバレたら一発BANです。ギリギリですね。
敗者復活戦のファイナルラウンドはマッチポイント制。累計スコアが200ポイントを超えたチームがそれ以降で一度でも一位を取れれば勝ち抜けが決まる。 …つまり目立ったチームは引きずり降ろされる! 複数チームに狙われるマタギガンナーは非常に不利です。
「簡単な話だ 問題ないだろう」
事もなげに言い放つ山野さん。何か策があるのか?
混沌とした様相を呈してきた世界大会。山野さんの息子さんも出場して、しかもかなりの実力者だとか。 …ゲーム強いのは血なのか?w
順調にマタギガンナーが勝ち進めば、ほぼ間違いなく息子さんのチームと当たる訳で。どうも二人の仲はあまりよろしくない様子。中身バレすると一悶着あるのかな? これが山野さんの最後の試練になるんでしょうか。
まずは最初の試練、敗者復活戦の勝ち抜けですが。
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