おたがね¥〜オタがため カネはなる〜 3巻

 仮面コスプレイヤーさんを庇ってケガした小日向さん。

 入院しているところに「ニッチ四天王」の仲間が見舞いに来たり。

「なんかキミ普通になっちゃったねぇ」とかヒドい(?)こと言っていましたが、結局は小日向さんを心配していた様子。

「ボクもキミが同人活動をやめた事に少し腹を立てていて… キミの趣味は理解できないがキミの本は好きだったよ」

 それを受けて同人活動を再開する宣言をする小日向さん。

 ただ、同人活動はファン活動であり儲けもほとんど出ない…という事で著作権面税制面でお目溢しを受けている面があるのですが…。

「いや 儲けようという場ではないんだ というかたぶん売れない」

 やりたいからやる、楽しいからやる。

「今を充実させつつ将来に備える 真のオタリア充を目指そうと思う」

 おお!生きがいのための活動! ひとつの答えではありますが…現実問題これからカネ要るんでしょう? 大丈夫?

 んで、小日向さん意中の仮面レイヤーさん。 …会社の同僚でしたw 経理の南 波美さん。 狭いな世間w

 しかもこの南さん、小日向さん見舞いに来て「仮面コスプレイヤーに惚れた」話を漏れ聞いて顔真っ赤にしてたり…脈あるぞこれ!

 互いにオタバレを防ぎあったりw 共犯意識で仲良くなっていく二人。リモート会議の画面に一瞬コスプレ仮面が映っちゃったおかげで南さんの正体が小日向さんにバレちゃったりもしましたがw まぁそれでテンション上がりきって

「お会い出来て光栄であります!! 私 小日向明と申します!!」

 二回目の自己紹介w

 絶対にオタバレしてはならない、という共通認識のもと、変装して会ったりする二人。…何か違わない?

 その間にも株に手を出してみたり…株式優待でもらえるオタグッズ目当てでとんでもない量の株を買おうとしたりw

 FXで資金溶かした大山田さんをどうにかしようとFXに手を出して大火傷したり。

 なんてことしている間にトキちゃんの引っ越しが決まり、姪ロスwで弱った小日向さんは「自分が仮面美少女フェチてある」ことをカミングアウト。

「小日向さん 恋愛において『実は私のは◯◯なんです』といつ後出し情報は 一発で破局を招く最大の悪手です!!」

 「ねこ婚」の山白さんにいわれていたのに…!

 自分にとって神聖な存在である仮面に性的な目を向けられるのは…。

 変態なのはお互い様、と一旦収まりかけるも

「でも仮面美少女フェチは生理的に無理です」

 …生理的に無理じゃあしょうがないなぁ…。

 一人になってしまった小日向さん。今まで通りにフィギュア風呂(!)をしても何か満たされない…。

「生きることはお金を使うこと それはたくさんの人達とつながっているということ そしてオタクは経済の供給がなければ5秒で心が餓死してしまう生き物」

 オタクこそ一人では生きていけない、と南さん。真理ではあるけど辿り着き方が非常に嫌だw

「正直私には仮面美少女フェチはわかりません でもあなたを一人にはしておけない 勝手な言い方ですけどあなたの近くにいていいですか?」

 すごい愛の言葉ですが、小日向さんが寂しさの余り呼んだデリヘル嬢と出くわしてw これが初めて?ホントか小日向さんw

 結局引っ越したマンションが水道管破裂で使えなくなったトキちゃんと、嫁さんが妊娠してつわりがヒドいから、と家を追い出された大山田さんが転がり込んで小日向さん家は元通り。

 で、即売会イベントで小日向さんの仮面美少女本を買いに来た南さんw

「あれから反省しました もっと小日向さんの趣味に歩み寄る努力をすべきだったと だから…もし許してもらえるなら 勉強のために1冊買わせていただけますか?」

 が、店番していたのはトキちゃん。

「おじさんも同じこと言ってました 自分も南さんの趣味に歩み寄るべきだって なので今おじさんはコスプレして会場にいます」

 「君の名は」並のすれ違いw

 イベント終了まで出会えなかったw そこは会えるもんだろ〜。

 終了後にようやく出会えた二人。勢い余って接触…メガネがw

 そこはラッキースケベだろ〜。

 しかしメガネの当たる音はまさに祝福の鐘の音…「おたがね」のタイトルをちょっとひねって回収w

 「私の人生これでいいのか?」の疑問に真摯に向き合い、100%の解答はなくても自分なりの答えを出した小日向さん。

 オタクだって幸せになれる…もとい、趣味と幸せを両立できる! 人と関わり合いを持たないことなど出来ないんだから世界との現実的な関わりを考えようよ、という年食ったオタクならほぼ全員通る問題への解答を示してくれているんじゃないでしょうか?…違う?

 ともあれ小野寺先生、お疲れ様でした!

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