
「道長さまを 暗殺…!!?」
たまたま伊周の道長暗殺計画を聞いてしまった藤式部の弟惟規。
どうしたらいいかわからなくてとりあえずお姉ちゃんに相談…いや姉ちゃんもただの女房だから…。
「お 落ち着こう 私も今考えるから…っ」
道長は帝の子宝祈願で金峯山に参拝中。
必死に道長のとるルートを想像し、策を練る。書付にしたためて
「とりいそぎ詳細書いたから あんたはこれを信頼できる上司に渡しなさい できるね?」
気が気じゃない一夜を過ごした藤式部ですが…明くる朝
「そういえば式部さん聞きました? 伊周さまたちが道長さまを暗殺しようとしてるって」
噂になってる〜!!
…どうも伊周側からも噂を流している模様。そもそも伊周は現皇太子敦康親王の母、故中宮定子の兄。現皇后中宮彰子の父道長との次の皇位(東宮)を巡る権力争いな訳ですが、ライバルを追い落としたなら早めに周知して味方を増やした方がいいので、それとなく話を通していた…のですかね。
ただ、道長一枚上手でした。 道中で文を受け取った道長。
「どうやら 今頃都が騒ぎだしたようですよ 道長さま」
「伊周と隆家か あーあ子供の頃は可愛かったのにな ボクは悲しいよ 甥っ子たちから命を狙われるなんてさ〜」
全部分かってたっぽいです。仕掛けて来やすいタイミングで出掛け、兵を伏せているであろう場所をきちんと避けて…。
さあこれで道長が生きているとなると対応を迫られるのが伊周陣営。
「どうやら! 根も葉もない噂が飛び交っているようですねえ?」
公に自分たちは暗殺など企んでいない、いくらても身の潔白を証明する、と宣言。デマである、としました。
…これで伊周側は道長側に手を出しづらくなりました。権力争いとしては道長に大分有利になりますね。
道長本人は
「とに!かく!孫の顔!!が〜〜見たいぞおおおお!!!」
とか言って山道を走っていましたがw
注目すべきは藤式部が書いた策が道長がとったのと同じてあった事。それが道長やその側近に知れた事。周りの見る目が少しづつ変わって来ます。
ひと騒動収まったところで再び彰子サロン構築の為に動き始める藤式部。赤染衛門を倫子の元から引き抜くべく交渉に入ります。
赤染衛門本人も乗り気なこの人事。
「くうぅ〜… やっぱりダメかなぁ 私みたいな一女房の提案を受け入れてくださるか? もしくは『代わりに源氏物語新作を一日でUPせよ!』って言われたりして…」
結構失礼なこと考えてるw とはいえ貴族社会は上のものが絶対。藤式部の言う事なんか倫子は一顧だにしなくても全然構わないのですが…。
「彰子が入内して長い間 子に恵まれんのは周囲の環境のせいであったやもしれん 帝にお渡りいただく機会が増えるなら私も本望じゃ」
快く承諾する倫子。道長陣営としては彰子が少しでも早く帝の子を身籠る必要がありますから。流石参内しているだけあって倫子も政治的感覚に長けているようです。
その政治的駆け引きの中心…帝とその子敦康、そして彰子の家族。イマイチギクシャクしていた彰子と敦康の仲が、敦康が病気で倒れた事で変わっていきます。
「僧たちに読経を 医師(くすし)も呼びなさいっ」
これまでの彰子にないリーダーシップをもって敦康の治療を指揮する彰子。心配して寝所に現れた帝にも
「…私が看ます」
「えっ?」
「私が看ます」
この強い意志は赤染衛門が女房に入った事による変化でしょうか。
看病の甲斐あって目を覚ます敦康。
「ずっと そばにいてくれたのですか…?」
「あ…ごめんなさい こんなことしかできなくて…」
「ううん 嬉しい…」
わだかまりなく笑い合う二人。
しかし敦康の実母、定子のようには出来ない…。
「私はダメだなあ…って 何をやるにも自信がなくて 定子さまみたいにできなくて…今だって私 あなたの母になれて…るのかしら…」
「私を産んだ母は定子さまです でも今の母はここに 今そばにいてくれる 中宮彰子さまです!」
二人の何かが通じ合った瞬間でした。
それは帝との仲にも変化を与え…
「敦康は君を母だと認めているのに 君をただの表面上の妃として扱っている自分を恥じた そして気付いた 朕は定子への想いに囚われて君を知ろうとしなかったことにーーー」
皇家であるがゆえに家族として在ることが出来なかった三人が、ようやっと当たり前の幸せを掴もうとしています。
しかしバックグラウンドから考えると彰子と敦康はゴリゴリの政敵。これで帝と彰子の仲が良くなって子を授かることにでもなれば…それこそ家族同士で血で血を洗う政争に発展しかねない訳で…。殿上人とはある意味哀れな存在ですね。
「源氏物語」で彰子を支えていく、という覚悟を決めた藤式部の執筆ペースが上がったり。ただ家庭教師役として、同人作家としての彼女だけでなく、その知性に注目する人も。 藤式部自身もこれまでと違う立ち位置を求められそうです。
いや彼女本人は押しカプに萌えるのが主目的のままなんですがw
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