
「雑魚に用はねえ! 桃井直常様の恋路を邪魔する奴は撲殺あるのみ!」
恋愛と戦をごっちゃにして力ずくでどうにかしようとする桃井。亜也子と直接打ち合うのはちょっと違うと思うんですが…w
顕家の援護射撃で桃井を参道の下まで追い落とす亜也子。
「さて 桃井の転落突撃で…一糸乱れず登ってきた時行軍の隊列を大きく乱した これが一手目です」
家長の策略。桃井が負けて山を下る事まで計算に入っているとは…神算鬼謀て奴ですね。
「そして二手目」
家長が出してきたのは…北条泰家その人!
「叔父上ぇッッッ」
時行が雌伏していた間も反乱を手引していた泰家。 しかしついに家長に捕らえられ、人質として使われてしまいました。
「降伏せよ北条時行! さすれば泰家の命だけは助けよう!」
時行にしてみれば生き残ったただ一人の血縁者。動揺しないわけがありません。軍の勢いが止まり、家長がその隙に攻める!
時行を守る小次郎には、更に強化された改造人間長尾景忠が!
「どうすればいい!? せめて時間を 考える間を!」
フリーズする時行に長尾が迫る…!
「お久しゅうごさいます狐次郎殿 時行様 新しい旦那様 どうかシイナにご命令を」
そこに間一髪割り込んだのが…正宗の元で新しい武器を得たシイナ! 足に付けた巨大な刃で長尾と渡り合う!
将を止める事で何とか持ち堪えている時行軍。もう一手…泰家の救出さえできれば形勢は変わる…それを果たしたのが顕家と玄蕃たち!
顕家の剛弓で泰家が吊るされている柱を折り…。
「泰家の旦那を吊る柱ごと…三人の重みで滑り落ちろとよ」
「無茶苦茶だ あの公家」
玄蕃と夏が泰家を乗り物にしてw石段を降りる!
「受け止めよ」
顕家麾下の武士たちが無理矢理止める! …正に無茶苦茶ですが泰家救出は成功!
「あっはは こりゃダメだ この戦力差じゃとうしようもない」
援軍が集まってきて不利と見るや撤退を命令する家長。上杉憲顕に軍を任せ、自ら殿を引き受けます。
「私の頭脳は遠い未来まで読む事ができる 百ある策の見せ場はここからです」
その策とは…自身が死ぬ事で敗走の全責任をとり、上杉に後を託す…というものでした。
彼の凄まじいところは複数用意した策のひとつとして普通に自分の命も駒として組み込んでいるところ。そして時行と相対したときの己の感情…怒り、復讐心までも利用しているところ。
「銀河英雄伝説」のオーベルシュタインか「刀語」のとがめか…ってとこですね。
一騎打ちは上を取った時行が「二牙白刃」の応用…敵の視線が集まる位置で相手の場所を知る「千眼白刃」で家長を仕留める!
「全てを防ぐ鉄壁の盾も 全てを貫く軽い刀も 師から教わった逃げ上手の技はどんな対策も飛び越える!」
…生まれた時代が違えば幸せだったのか、少年と言える年齢で重責を担って戦うのは不幸なのか。
「…なあ時行 いつの時代を生きるのが幸せだ? 何歳で死ぬのが幸せだ? 僕は今だ 十七だ」
斯波家長という男が精いっぱい生きた事は間違いないと思います。
足利の関東勢力を下した時行たち。再び鎌倉の地を踏みます。そして南朝の軍として北畠顕家と共に京へ向かいます。
正宗に再会して武装の強化を図ったり、人間関係を再確認したり。
「若様を正室に獲られる前に…二人で山分けしちゃおうよ」
…十二〜三くらいだよね亜也子ちゃん?! 条例に触れるよ…いや南北朝時代に条例は無いか…?
尊氏の手をことごとくすり抜ける時行に徐々にイライラを募らせる…。 バケモノを”人“の領域に落とす、という目的は進んでいるようです。
ピンチには必ず助けが現れる時行ですが、その助けは降って湧いたものではなくどこかで積み重ねたもの…時行自身が引き込んできたものです。人の繋がり…絆こそが人の力であるなら、時行こそ神の力の収束である尊氏を止めるにふさわしい者なのかも知れません。
ですが尊氏と戦う前に高師直…いや師冬もとい吹雪と対戦しないといけないんだよなぁ。
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