血界戦線 Beat 3 Peat 2巻

「あいつ 急にポキっといかなきゃいいなって思ってよ …あの頑張り どうかしてるぜ…」

 …あのザップがもともなことを言っている!?

 天変地異の予感しかしないBeat 3 Peat 2巻ですが…あぁ、ヘルサレムズ・ロットでは天変地異は日常ですね…。

 ライブラ最寄りのダイナー、「ダイアンズダイナー」。

 要するにH.Lの中心地という立地条件になる訳で…ありとあらゆる災厄が降り掛かる店。「営業してるのが不思議」とまで言われる始末。

「いや そもそも個人も車も超常現象も高威力でウッカリしてんのが多過ぎなんですよ」

 この店に地域開発業者…平たく言うと地上げ屋がやって来ます。…一応真っ当な方に近い業者らしく、ダイナーの経営者の親父さんとビビアンの親子に破格の立ち退き料を提示。

「すいません お断りします」

 梃子でも動かない構えのビビアン。

「『ダイアン』ズダイナー 母さんの店なんだ」

 ニューヨークで親子3人でやっていたダイナー。大崩落の後、ようやく戻ってきたのは親父さんとビビアンだけ。お母さん、ダイアンがいつか戻って来るからここを動く訳にはいかない…。 ここまでなら悲しいながらも良い話なんですが。

「……その…記憶…『本物』…なのか…!?」

 そう、H.Lでは記憶すら確実とは言えない。

「そんなもんを拠り所にして生きなきゃならねえのか あんな善人が!!」

 やりきれなくて飛び出すザップ。考えてないだけに本質を掴む男です。ただビビアンも半端ではありません。

「でもたとえ殺されようと私達はここを動かない 母さんが帰る場所だから デカい呪いかも知れないけどしょうがないよ これを捨てたら人生が全部ウソになっちゃうんだ でもね 過去を手放さなきゃ幸せになれない程私達はヤワじゃないんだよ」

 目に見える強さとは違いますがこれも強さ。魂をも削る世界に対抗する、ライブラと同種の根源なんでしょうね。

 強硬策に移った地上げ屋はザップとツェッドに撃退され、子飼いのクリーチャーに喰われて自滅。

 ダイナーは安泰…の直後に居眠り運転トラックが突っ込んで来て、ビビアン折れちゃうんですがw …大丈夫!彼女ならすぐ立ち直ります! …多分。

 各エピソードの根底にあるのはどうしようもない強い力に、それても対抗しようとする人々の姿です。

クラウスにも内密の組織を使ってライブラをサポートするスティーブンは、人の心を含むあらゆる物をライブラの為に利用する。

「ああそうだ 僕は何万人の命がかかってるなら手段は選ばない 使えるものは何でも最大限に使う そういう男だ」

 そういう彼の努力をもってしてもH.Lの均衡はギリギリ守られているに過ぎない。

 H.Lの外に存在する綻び…“血界の眷属”の世界への裂け目もブリッツの強運で偶然解錠が失敗しなければ向こうの連中が溢れ出していた。

 これらを操っているかに思われる超越者の白い男と黒い男。黒い方は”コスモス“と呼ばれているようですが…(なら白い方は“カオス”?)

 かつて「コーラの栓を開けさせる」事に世界の終焉を賭けさせた彼ら。およそ全知全能に見えますが

「主から見ればどんなに力を持とうとも我々もまた主の掌の上だ この会話もあるがままを構成する一部なのだろう」

 彼らも互いを縛る不自由を「主」からかけられているようです。

「ならばまたやろうか どうせ僕の挑戦を君は拒めない」

「如何にも そしてまた同様に私のルールをお前は拒めない」

 何億回目かの人界への干渉を始めようとする二人。

 それを察知したかのようにレナス…アニメオリジナルの組織であった高位呪術士連盟が動き出します。具体的には大崩落をいち早く察知して被害を抑え込んだ電脳系呪術ハッカーたちの取り込みを始めました。

 ブリッツも漠然とした不安を感じています。

「奇跡の上に奇跡が乗って震える膜に俺達は乗ってる ヘルサレムズ・ロットかあのままでいてくれると思うか? その瞬間が来た時 俺達はあといくつの奇跡を積み重ねなきゃならないんだ?」

 明言はされていませんがページの繋がりを見るに、あの堕落王フェムトのクソ下らないけど深刻な世界の危機すら超越者の差し金である可能性が否定出来ない…そんなの防ぐの無理では?

 その超越者の意志すら自由に操る「主」の目的って一体何?

 内藤先生曰く「当初考えてた目論見の方向に、大方話は進んでいます」とのこと。

 一体何処へ向かっているのか?

 何にしても、フェムトはこういう裏から操るのは凄い嫌がりそうだなぁ…と思ったりw

 ツンデレ気味にライブラに手を貸す様が見えるw

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