
相当長かったです…「アナゲ超特急」続刊。1話8Pの上掲載誌が季刊「GMウォーロック」、というw そりゃ年一冊出ませんわ。
えー、最初の設定では小説家、舞句水乃が「アナログゲーム擬人化小説」を書く為にイラストレーター、西田凡にアナログゲームを紹介して貰う…という話でしたが、既にその建前は崩壊w
毎回のお題に沿って凡ちゃんが出してくるゲームを水乃とその仲間たちがダラダラ遊ぶ…というある意味無敵のワンパターンが完成してます。
そして参加者が作家ばかりなので知識量及び即興の話の作り込みがハンパない!
「その声は我が友、李徴子ではないか!?」
…「山月記」ネタを天丼使いするとか、「文豪ストレイドッグス」でもやりませんよw
「真言カルタ」(真言を読み札、仏像を取札とするカルタ)という僧侶じゃなきゃまともに出来そうもないゲームを何故かガチプレイ出来たり…。
「オン マユキラデイ ソワカ」
スパン! 「孔雀明王」
…いやこれは80〜90年代を過ごした古手のオタクなら基礎知識でした…。 待てこのキャラたち何歳だ?
中身オッサンにとりあえず女の子のガワだけかぶせた感がハンパありません…。 その証左の一つがキャラクターのマンチ具合w
ルールで規定されてなければ何してもいい…それこそ「『ゲーム盤をひっくり返してはいけない』とルールに書いてないからひっくり返しました」と言いかねないゲーマーを「マンチ」と言いますが、他者がカードに書いた内容を推測するゲーム「ゲスクラブ」で
「タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテケアポカイフェヌアキタナタフ」
…世界一長い地名をさらっと出してくる水乃にそれをメタって完全に読んでくるメガネっ娘小学生…。 ちょっと普通の人にはついていけない領域ですね…。
それぞれ用意したワードを一文字づつ当てていく「あいうえバトル」で「ンヤダク」とか誰も知らなそうなファンタジーのモンスターを出してきて…一発で見抜かれるwとか。
プレイヤーのマンチぶりもさることながら、そのマンチを潰してしまうマンチが居る、という…魔境? 理想郷?
で、ゲーム自体も深いものを紹介しているのですが…奈良時代の日本に実際に存在した変形バックギャモン「加利宇知」とかもあるんですが、白眉は『将太の寿司「あ…」神経衰弱』!
あの名作料理漫画『将太の寿司』の主人公、関口将太が驚愕するシーン「あ…」だけを抽出して神経衰弱を作りました…という狂気の設計!作中200シーン以上ある「あ…」…そんなん判別つく訳ない!
「これはウニの握りで柏手を受けたときの『あ…!!!』じゃない?」
「いや、外・会場内共に寒い事と藤吉の寿司に込められた心配りに気付いたときの『あ…』でしょコレ?」
…からの何故か全員「将太の寿司」ガチ勢だったw これには製作者の原作者・寺沢大介先生(!)もニッコリだ!
相変わらずオタネタ満載で笑えないページがないのはすごいところ。間に挟まれているTRPG作家友野詳先生のコラムも濃くて楽しい。こっち方面に造詣のある方なら最後まで楽しく読めることでしょうw
てか「超特急」だからって2巻じゃなく「サザンクロス」と持ってくるとか、本当に一般の理解を求めていない!商業的に大丈夫なのかコレw
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