
魔神と魔獣がシデ原に集った神と巫を襲う。
このままでは多数の魔獣に押し切られる!
ツチマルはアキツへ救援要請をする為、鸞を飛ばす。
「脱出するんですって!? どうする気!?」
カグルリヒメに策を持ち掛けるツチマル。
「よくこんな神使いの荒い策を思いつくものね」
まぁまぁ武断派のカグルリヒメが鼻白むその策とは…。
「ユガチ巫浮上! 船首回頭廿五進路北西 目標アキツ巫 穿鑿刃順回転 機関最大 最大舟速」
魂の奥に潜む少年が暴れだしそうな発進シークエンスwからのカグルリヒメ全力稼働で…シデ原を囲む山の一角をぶち抜く!
「山が塞げば割って通る 谷が阻めば塞いで繋ぐ アキツまで直進する!! 我に続け 我が進むそこが道だッ!!」
魔神に相対するホムラヒメ。
「お前 お前の荒々しい神威」
「!?」
「お前はーー魔神(コチラガワ)だろう? 何故神の真似事をしている?」
ツチマルが出会った頃のホムラヒメは言葉も喋れず獣之ようで…まさに魔神のごとし。
アキツの領域へ逃げ込んだ巫々の後を追い、逃げ回るホムラヒメ。自分に疑問を持ちながらも、迎えに来たツチマルの姿に顔を綻ばせる。
「あくまで人に支配されるを望むか…人間共の下らん神話を信じるか? 力を抑え込んで何になる 脆い人間も脆い剣も捨て去れ」
ツチマルの鍛えた剣を振るうホムラヒメ。
「ツチマルと私の剣は汝などに負けずや!!」
しかし剣は魔神の持つ赤い槍に叩き折られ…刺し貫かれる!
助けに割り込むツチマル。一瞬で破壊されるツチマルの甲冑!ツチマルの危機に限界を超えて炎を出すホムラヒメ!
「そうだ!!それでいい!! 感情の侭に力を振るえ!!」
喜ぶ魔神。仲間を増やしたいのか。
「退き際か…だが 我は再び臨る 更に数多の獣らと共に」
姿を消す魔神。 倒れるホムラヒメ。
魔神の持つ赤い矛はカヌチが作ったもの。ショウジョウに人を食わせ、魂を固定した赤い鉄をカヌチが鍛えて…。 無理が祟ってカヌチとショウジョウは死滅。つまり魔神の矛はカヌチの最期の作…最高傑作! それを超える剣など打てるわけがない、と落ち込むツチマル。 立ち直らせたのはやはりホムラヒメでした。
我を失って剣も何もかも燃やしてしまった、ツチマルの身も危うくした…と塞ぎ込むホムラヒメ。
「ルリ…私は…魔神なるや…?」
「タケホムラヒメノミコト 貴神を魔神呼ばわりした事 撤回して謝罪する」
カグルリヒメの正式な謝罪。生まれが何であろうとも身を厭わず人を守る為に戦った事は尊い、と。
「ルリ 私は神に成りうるや?」
「もう立派な神よ」
ツチマルの為に神たらんとするホムラヒメ。まるで届かぬ剣を作られ、追うべき相手も既に亡いツチマルを叱咤します。
「汝が怨みの為に剣を打ちしことは知りぬるや されど怨憎のみにはあらざりしことも」
ただ剣を打ちたい。カヌチという名匠を超える剣を打ちたい!
「共に剣を造らむや」
立ち直ったツチマル、アキツに集まった巫々の鍛冶師たちを前に
「これから俺の持つ業を全て明かす あんた達も全て明かしてくれ のんびりと業を盗んでいる暇は無いのでな」
集合知で赤い矛に対抗するつもりです。なんとか剣を鍛え上げるツチマルたち。
新たに魔獣を増やして攻め寄せる魔神。魔獣たちを引き剥がし、魔神にはホムラヒメが当たります。
「まだ普通の鋼を使っているのか?」
「ただの剣などにあらず!ツチマルが!巫々の鍛冶師らが!神達の為に造らえし剣なりや!!」
「人は神達の力を用い新しきものを生み出す 人は私らの神能に意味をもたらす 私はその絡合(ひもろぎ)を守る!!」
激しい打ち合いの中、赤い矛が…曲がる!?
「金属は熱さば柔らかくなる 知らざりや?」
ホムラヒメの炎!
「カヌチ お前は確かに古今無双の矛を造ったーー だがお前が真に職人ならばたった一振りの矛を完成させたことに満足して死ぬべきではなかった 職人はそれを使う者の為に器物を作るのだから」
剣は矛と絡んで吹き飛ばされ…ホムラヒメはルリから託された短刀を抜いて刺す! 倒れる魔神。
魔獣の統率は乱れ、押し返されていく。神と人の勝利です!
人の魂で作られた鋼はホムラヒメの手で焼かれ、消滅していきます。それは人を犠牲にするものではなく、人と繋がり、助け合って作り出すものの方が強いと言うかのように。
二年後、ホムラヒメが自らの巫を構え、船出するところで物語は幕を閉じます。
もうちょっと見ていきたかったですが、「巨神姫戦記」終了となりました。
ホムラヒメとツチマルの関係とその成長は描き切られていて満足ですが、神と魔神の生成、魔獣とは何か…など物語の根幹に関わる設定は明かされずじまい…いくつかは予想出来ないでもないですが、それを話しても詮無い事。
…いや続編の期待もあるか!w
神として一人前になったホムラヒメと長として落ち着いたツチマルが若い神を導く…イイw 期待してますきしだ先生!
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