ONE PIECE 109巻

 王下七武海としての任務を果たしながら…裏で海賊を逃がしたり革命軍の手助けをしたりw わりとやりたい放題やってるバーソロミュー・くま。

 ただ五老星との約束通り、娘ボニーとは会えず、何十通と書いた手紙も看護師のフリしてボニーを監視しているCP8のエージェント アルファに握りつぶされ…。

「時間がある限り伝え続ける おれはボニーを愛してる あと一年で一生分の想いを綴るつもりだ」

 ベガパンクに改造され、徐々に自我を失うなかでそれでも手紙を書き続ける…(泣)

「9歳になったよ? お父さん… 手紙くれるって言ったじゃん…」

 青玉燐も完治したボニー。アルファたちが政府の諜報部員である事を知り、脱走を決意します。コニー王太后や荒くれ漁師たちの協力で海へ出る。

 追いかけるアルファを迎え撃つのはトシトシの実の力。

「”ゆがんだ未来(ディストーションフューチャー)“!!」

「“ニカ”みたいな未来!!!」

 ゴムゴムの実のような”伸びる拳“で殴る!

 そのまま逃亡したボニーは漁師たちと海賊団を結成…弱冠10歳のボニーを頭に担ぐ“ボニー海賊団”。トシトシの実の力で年齢を調整して…。

「海賊らしくあるための鉄の掟!! 欲しい物は奪い取れ!!(悪者から) 人助けはするな!!(なるべく)」

 …子供だ…。ボニー海賊団の目的はくまと「ニカ」の捜索。それとくまの方から見つけられる様に有名になる事! …くそぅ 泣ける…。

 ですが会うわけにいかないくまは逃げ回ります。こうなるとニキュニキュの実って便利だな…。逃げながらルフィを気にかけ、シャボンディ諸島で麦わらの一味をバラバラに飛ばす…まだ力足りない彼等を鍛える為に…!

「まだ来るな お前はいつか世界を救う男だ」

 そしてくまの改造は進み、ついに自我を取り去る段階に。

「口答えするな 雇われのしがない科学者よ」

 サターン聖の命令に逆らえず、自分を抑えて作業を進めるベガパンク。

「ーーそれを終えた後…プログラムしてほしい任務がある」

 この後の任務が”白ひげ海賊団“との戦い…頂上決戦…になるだろう、という話を受け、くまがベガパンクに頼んだのは“麦わら”の船…サニー号を、一味の誰か一人が帰ってくるまで守る事でした。彼等の家を死守したい、と。

 ルフィの行動に心が震える。

「ニカはただの伝説だ でもおれはボニーに教えた… 解放のリズムに乗って人々を笑顔にする戦士がいると!! もしこの海を大きく変えるヒーローが現れるとしたら…!! おれは…彼だと思う」

 ”研究素材“として自身の記憶を弾き出す。

「これがおれの“人生”か…どれだけの人に迷惑をかけたろう」

「迷惑!! 生きるとは確かにそうじゃ!! ……!!お前を愛した人間の数だけ!!お前の死は迷惑である!! ええか くま お前こそヒーローじゃ!! ボニーの!! みんなの!!」

 涙でぐしゃぐしゃのベガパンク。 …以前「ベガパンクは自身の能力を振るう事が第一の冷酷非情」なのではないか…と私、書きましたが…これもっと酷いな。 能力ゆえに世界から意に沿わぬ行動を強いられ、泣きながら友を切り刻む。 彼もまた悲劇の男でした。

「ーーなァベガパンク ボニーを救ってくれてありがとう ボニーに会ったらこう伝えてくれないか… 『10歳の誕生日おめでとう』」

 この期に及んで恨み言のひとつも言わない…最後の言葉も「ありがとう」に「おめでとう」。 まさに聖者でした。

「悪いのは全部…こいつだ!!!」

 くまの記憶を全て見たボニー。サターン聖にその怒りのすべてをぶつけます。

「”ニカみたいな未来“!!!」

 しかしその一撃はまるで効かず…。

 「その能力は私が与えた」と結構な爆弾発言するサターン聖。

「その能力はいかなる未来にも変身できるが 現実を知る度に選べる未来が狭くなっていく能力」

 つまりボニー自身が「ニカなどもういない」と思い始めている…という。

 更に畳み掛けるサターン聖。ジニーに薬物実験を施したのもサターン聖。その副作用が青玉燐。それは子供にまで遺伝し…。 娘を治すためにくまはその張本人に己の全てを差し出した! …救いとかないのか?!

「あたしもう…このまま死んだ方が…楽かもしれない… ごめんねお父さん」

 心折れるボニー。

 サターン聖に握り潰されようとするボニーを助けたのは…くま! 自我を失い、ただ命令に従うだけの人間兵器になったはずのバーソロミュー・くまが…。全てを乗り越え、我が子を助けに来た!!

 五老星を殴り倒し、ボニーを抱きしめる…。

「みんなが“暴君”なんて呼んでも…お父さんが誰よりも優しくて誰よりもかっこいい人だった事…!! あたしが忘れないからね!!!」

 意外なスピードで再生し、くまに襲いかかろうとするサターン聖。

「ボニーちゃんが悲しむことすんじゃねェクモジジイ!!」

 乱入するサンジ、フランキー! 更に割り込む黄猿!

「心が持たんか 悲しい男じゃのう黄猿…」

「みっともねェよな…もっと濃いのをかけて来るんだったよ サングラス」

 サターン聖はエッグヘッドに”バスターコール“を発動! 「正義の名の下に全てを焼き尽くす!!」と宣言!

「私さえ殺せば済む話じゃないのか!?」

 食い下がるベガパンクに、“空白の100年”の何かを知った者が万にひとつも逃げ出しては困る、とサターン聖。

「貴様が巻き込んだのだベガパンク!! オハラと同様に法を破り!! 探求の欲に勝てず過去を掘り下げた…!!」

 退避を始める”麦わらの一味“。

 チューブ状の“真空ロケット”で逃げるアトラス、フランキー、くまとボニー。チューブを破壊され空中に放り出される!

「”パシフィスタ“ ボニーとくまを撃ち殺せ!!!」

 サターン聖の命令。一斉にビームを上に向けるパシフィスタ。ボニーが叫ぶ。

「撃たないで!!お父さん!! あたし達をこの島から逃がして〜〜!!」

 …パシフィスタ全員がターゲットを変え、軍艦にビームを向ける…!

 ベガパンクは極秘にパシフィスタにプログラムを追加していました。 ボニーがくまの手によって殺される…それだけは起きてはならない、と。

「だから私は…くまの姿をした全ての個体にプログラムした…!! たとえ世界最高の権力で任務を言い渡されていても ーーたとえ世界を敵に回しても ボニー…!! 「くま」はいつでもお前の味方じゃ!!!」

 もちろんそんな裏切りを許すサターン聖ではなく、ベガパンクを自らの手…針で貫通!

 更に黄猿が上空に追いつき、くまごとボニーを斬り裂こうと…。

「あっひゃっひゃっひゃ」

 “ニカ”を再起動したルフィが割って入ります。その”太陽のリズム“を見上げるボニー。

「気づいておらんかったのか 私もこの目で見て確信できた くまが目をかけたあの“麦わらのルフィ”こそ”太陽の神“『ニカ』だったのじゃ…!!!」

 死にかけのベガパンクが語る。

「『バスターコール』など無駄じゃ 何百年も彼を待ち望んだ者達が 世界中におる!!」

 その待ち望んでいる者達の一部がエッグヘッドへやって来ました。

「ガババババ 迎えに来たぞ“麦わら”ァ!!」

「ゲギャギャギャギャ!!! ”太陽の神“よォ〜〜〜〜!!!」

 ドリーとブロギー! 巨兵海賊団!! エッグヘッドへ乱入する…ルフィたちを逃がすために!

 他のメンツを逃がす為、ルフィは一人でサターン聖と黄猿を引き受けます。

「おまえらは!!! 逃がすわけ…ねェだろ…!!!」

 …流れ弾を食らい、ついに命の灯が絶えるベガパンク。その瞬間、世界中の電波がジャックされる。

「世界〜〜世界ぃ〜 応答せよ… 私はDr.ベガパンク しがない天才科学者だ…! ーーこれから残すメッセージに皆驚くと思うが それが世界の「真実」である…!!!」

 常々「人の心がない」wと称されている尾田先生ですが、これ逆ですよね。人の心があるからこそ、人がどこでショックを受けるか熟知している。今巻ならお子さんがいらっしゃるからこそ、こんな濃密な親子の悲劇が描けるに違いない訳で…いややっぱり非道いことには違いが無いんじゃないですか…?

 巨兵海賊団が加勢に来てもまるで安心出来ない五老星参戦。ここまで進んできた「ONE PIECE」の中でも群を抜いてバケモンなのが恐ろしい。ここへ来てまだ抽斗がある尾田先生も恐ろしいですが…。

 五老星の名前がそれぞれ火星、水星、金星、木星、土星に対応しててルフィが“太陽の神”ってことはイム様が月かな…?

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