The JOJOLands 4巻

「理不尽」もしくは「不条理」。かつてドラゴナとジョディオの兄弟にふりかかったものはまさにそういったものでした。イジメにあっていたドラゴナをスタンド能力で助けたはずが回り回って父母が離婚することに…。

「不条理は『おまえはちっぽけなカス野郎だぜ!』といつフザけた悪魔のささやきと共に 決して自分には責任がないのに最も重要な出来事として襲ってくる でもそこには不条理の為に破壊される心がある 弟のジョディオはひと言も発しなかったが『その事が許せない』」

 ジョディオの上昇志向の元はここなのでしょうね。どんな不条理にも負けない存在になりたい…。

 チャーミング・マンを仲間に加え、校長に「溶岩」の事を説明するジョディオたち。

「良し(グッド)! この『溶岩』はカネになるわ というよりカネの流れの『システム』になる」

 チャーミング・マンの弟が消えた…そして露伴先生が「溶岩」を見つけた「フアラライ山」。 そこにはもっと大きな「溶岩」の塊もあるかも…。

「山ごと全部頂こう! この『溶岩』でね…『権利』という概念がある この『溶岩』をその『権利』に近づけよう」

 …すごいなこの人。スタンドに関する知識があるとはいえ、「溶岩」のシステムを短時間で推測し活用しようとしている。頭もいいし胆力、判断力も高い。 …関係ないけどこの人もスタンド持ってたりするんですかね?

 ドラゴナ、ウサギ、チャーミング・マンの3人が向かったのは「土地登記所」。土地の譲渡証書…DEEDの原本が保管されている所。

「DEEDの原本は近づいて『溶岩』に触れさせる その『土地』はどうなるか?…だよ」

 土地の所有者はインフラ整備会社HOWLER。その所有地を全て頂く!

「中途半端に残すのは駄目だよ これは社会に繋がっているシステムなんだからね こいつらのものは全部奪う! 砂つぶ一個残さず頂くんだ 価値は500億ドル」

 スムース・オペレイターズで身分証明書を偽造、チャーミング・マンのスタンド「ビッグマウス・ストライクス・アゲイン」で顔を変え、THE MATTEKUDASAIで監視カメラをいじくる…。極力証拠を残さないように立ち回る。

 DEED原本に首尾よく「溶岩」を触れさせ退散する3人。

「『溶岩』!振動するみたいに…動いたわ…反応よ!」

 しかし逃げる途中でウサギが昏倒!

「息が…息が ガボッ 助けて… 出来ない…ガッ」

 まさか何者かのスタンド攻撃? 自分たちが土地登記所に行くと決めたのはついさっき…ありえない!

「これは『肺水腫』ってやつで肺に水が溜まっている 原因の可能性が高いのは薬物中毒! こいつジャンキーだ」

 病気なのか攻撃か?

 呼吸の確保の為にTHE MATTEKUDASAIで作り出したストローを胸に刺すウサギ。

「体内のこの辺りに敵のスタンドがいる!小さく攻撃していた 見えたんだよォォォーー」

 パコとジョディオも合流し、車でその場を離れる。

「スタンドのタイプは『自動追跡』だ! …それならありえる」

 地雷のように紙の原本に既に仕掛けられていて「土地」を調べようとする者を無差別自動的に攻撃する…遠隔操作型スタンド!

 チャーミング・マンが砂のようなスタンドをストローからウサギの体内へ。

「君のその『ストロー』自分で自分の肺に突き刺して空気を確保した 他人の助けを借りずにな なかなかやるなぁ クズ野郎にしては根性が入ってると思ってね そうだろ 孤独に立ち向かうヤツってのは好きだぜ」

 ウサギの体内で暴れる小さなスタンドを引き摺り出そうとするチャーミング・マン。

「まさかその眼は〜!? チャーミング・マン!?」

 「ラヴァーズ」みたいに体内で暴れるだけではなく触れるだけで病気になるのか!? 更にドラゴナにも同じ症状が…!

「兄さん!聞こえるかッ!オレだッ!ジョディオだッ!」

 スムース・オペレイターズで自身の体内を探させ、位置を特定しようとする。

「合図をオレにくれ…ドラゴナ 見つけて捕まえたら何か合図…してくれ に 兄さん」

 ジョディオの手を握り返すドラゴナ…合図!

「『ノーヴェンバー・レイン』 行け」

  一滴だけの雨。ドラゴナの口から侵入し、スムース・オペレイターズに喉まで引きずり出されたスタンドを…貫く!

 ドラゴナは助かりましたがウサギのは脳に向かう動脈の中で見失った…追跡は不可能。

「パコ 向かう場所は病院だ」

 MRIで病巣を特定すれば、そこがスタンドの居場所。場所さえわかれば「とっ捕まえて引きずり出せる」。

 一方、登記所でDEEDを閲覧する時に付き添っていた職員のお姉さん。この人もスタンド攻撃を受け、病院に運び込まれていました。その父親は下院議員。かねてからHOWLER社の土地の不正を追求していました。

「これは私への攻撃なんだッ!」

「HOWLERの土地不正!その調査を遅らせる為のテロ行為だ」

 証拠がない、として土地を差し押さえての強制調査までは踏み切れない状態だったようですが、脅迫のため娘を害された(と思っている)議員はその怒りのあまり差し押さえを執行する書類にサイン…。

 土地がHOWLERから引っ剥がされようとしています。明らかに「溶岩」の効果です。 不条理がこちらに向いて来ていますね。

 ジョディオ達に有利な事ばかりではありません。スタンドの持ち主が病院に向かっています。 引退した捜査官ボビー・ジーンと少女ルル。ルルのスタンド「バグズ・グルーヴ」は自動追跡型。起動した事とやられた事しか分からない。HOWLERの土地に手を出した者を突き止めるため、追手が動き出します…。

 誰かにとって価値ある物の流れを変える…システムに干渉する「溶岩」。「ジョジョリオン」に出てきたスタンド「ミラグロマン」と似ています。あちらは「とにかく金を増やす」という呪いでしたが、「溶岩」の方はコントロールが効くようです。

 こういう目に見えない何かの流れを操る、的な能力は「ジョジョ」にはちょくちょく出てきますね。大体はラスボス的立ち位置に納まり物語の終盤に出てくるのですが、今回最初から出てきました。

 おそらくは「運命」のメタファーであり、これを超克する事が歴代「ジョジョ」に通じるテーマなのでしょう。

 ジョディオ達は運命を超えていく事が出来るのでしょうか?

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