ルリドラゴン 2巻

 復活の「ルリドラゴン」、なんだかいろんな賞にノミネートされてて…正直忘れられてるかと思ってたんですが、そんな事なかったですね。感無量です。

「わ…わたし電気出せんのか どうしよう何だこれ…!!」

 教室で突然放電を始めたルリ。すぐ収まりはしましたが…まぁドラゴン絡みですよね。お母さんに確認したところ今すぐどうにかなってしまう、というものではないらしい。

 一応最後まで学校にいたんですが、流石に嫌がるクラスメイトも…。

 結構ショック受けてるルリ。翌日、お母さんとお出かけ。

 …龍には雷を落とす能力があるらしい。んで今のルリの状態を見るに、体内に電気を溜める体質があるのだろう、と。問題は「勝手に電気が漏れる」こと。要はコントロール出来ればいい。体機能の調節が上手くいってないのなら上手く行かせればいい。

「体機能の調節を司るのは血流 血液が全てを支配する! つまり運動!!」

「よーし遊ぶぜー!!!」

 強引だなおい!w

 とりあえずスポーツセンターでいろいろやり始める青木母娘。これが効果あるのかどうかは正直分からないのですが、ともかくモヤモヤを発散できたのは間違いない。それだけでも意味はあったのでは。 …しかしお母さん運動神経いいなw

 そのおかげなのかどうか、放電の制御には成功。 で学校行ってみると

「”体育祭実行委員“やってみない?」

 先生からの提案です。近日開催の体育祭、ルリは角あるし出たら危ない種目もあるだろう。 なら裏方として活躍できれば良い思い出になるんじゃないか? …割と考えてるのかこの先生。

「青木みたいな面白いのがいたらみんな体育祭への関心上がるでしょ」

 いや面白がってるだけかw

 しかし委員会に出席してみると…クラス代表のもう一人がこの間拒否反応を示していた娘…前田さん。 やっばり仕組んでるのか先生?

「アタシさ 青木さんのこと嫌いなんだよね 分かると思うけど」

「そっか…だよね 何でそう思うの?」

「他人に無関心だから」

 ひとしきり騒いだ挙げ句、嫌いな理由を言い放つ。売り言葉に買い言葉でキツい言い方になっただけみたいですが。

「前田さん今日一人? お昼一緒食べよ」

 関係改善の為か距離を詰めるルリ。 この子人見知りっぽいんですが一旦動き出すと歯止めが効かないと言うか…動き出すまで長い代わりに動くと止まらない、ダンプカーみたいだなw

「じゃあ わたしの嫌いなところもっと詳しく」

 …前田さんの事をもっと知りたい、がメインのようですがもうちょっとこう…言い方というものがw

 腹割って話し合った結果、前田さんともどうにか仲良くなった模様。

 しかしルリ、初対面だとヒキ気味なんだけど懐に入り込むの上手いと言うか、友達増やすの上手いんですよねぇ。

 勉強遅れてるルリの為にユカやら神代さんやら集まって勉強会開いてくれたり。

「あたし ごめんって言われるの嫌いだから 謝礼は『ありがとう』で返して」

 いいですねこういうの。無私の奉仕。好意だけで成り立つ関係。大人になると義務やらしがらみやらが増えて、資金的にはともかく時間や心の余裕がなくてこういう集まりが出来なくなっていくんです。

 特にルリの場合、日常が崩壊する要因がてんこ盛りですので。さりげなく守ってくれる大人たちの存在がありがたかったりします。本人が気づいているかどうかはともかく。

 まぁ龍の能力って9つあるみたいですのでトラブル要素にはまだまだ事欠かないのですがw

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