SCPって何ですか? 1巻

 SCP…確保、収容、保護。 人類に対する脅威の全てを秘密裏に収容し研究する人類最後の砦…SCP財団。その報告書サイト…というのがザックリしたインターネットサイト「SCP財団」の説明です。

 実態としてはオカルトネタをみんなで出し合う…人気があれば支持され、人気がなければ消えていく。 …大喜利だなこれはw

 そのSCPを扱ったマンガ作品はいくつかあるのですが、この「SCPって何ですか?」はSCPへの入門書の形をとっています。

 謎のマンガ原作者が編集部に送りつけてくるネーム(簡単な下書きの状態まで描き込まれている状態)を完成原稿にして欲しい、という依頼が大学漫研所属の先輩(M)と後輩(H)に出されます。

 …文字にする前にわかる胡散臭さですが、

「え 受けようよ」

オカルト好きでSCPオブジェクトもよく知っている後輩Hは乗り気です。ですがそういう事に疎い先輩Mは尻込み気味。担当編集氏からの勧めもあってSCP入門マンガとして作る事に。

「…SCP入門のオリジナルパートに俺たちを登場させる…ってことか?」

 原作パートと同時に二人が…主に先輩MがSCPが何なのかを学ぶオリジナルパートを入れよう、と言うのです。何故なら…

「違うんだよ妙に このネームSCPは出てくるけど『SCP』が出てこないんすよ」

 つまりSCPオブジェクト…収容されるべき怪異は出てくるのですが収容するはずのSCPエージェントたちが…『SCP』という組織そのものが出てこない。

 …それただの怪談話なのでは?と思わないでもないですが、扱われている怪異が間違いなくSCPオブジェクト。平行世界駅、降りても降りても底に辿り着かない階段、命がけの「ダルマさんが転んだ」、SCPを作り出す宇宙船…等、サイトを読んでいる人なら気づくくらいには知られているオブジェクトですね。

 間違いなくSCPでありながら『SCP』が出てこない訳です。後輩Hが考えるに

「たぶんですけど このネームの世界にSCP財団は存在していない」

 SCPみたいなものが一種の都市伝説として存在している…いわばSCPが「SCP」にならなかった世界線の話なんじゃないか…?と。

 んん?それって現実世界もある意味そうだよなぁ…。 ネーム世界と作中世界がなんだか重なっているような…。実際この1巻の段階でMとHの間でも齟齬が出始めていたりします。

 担当編集氏の目が何だか正気を失って来ているようにみえるし、ネームの紙束がSCP-001「ジョナサン・ポールの提言 論文の束」っぽかったり…。

 元々SCPにはこのテのメタネタは多いし、ミーム汚染系…読まれる事がトリガーになって読者に影響が出るオブジェクト…も存在するので「フィクションだから安全」という意識を削ってくるのはSCPの十八番と言えます。

 さらに原作者の梨先生は財団サイトに寄稿されている、いわばSCPガチ勢w

 作画のお二人も実際大学漫研所属で、オリジナルパートとSCPパートを描き分ける…と作中と現実がオーバーラップする作り。

 おそらくこれからもいろいろ仕掛けをうってくるものと思います。可能性としてはネーム世界と現実世界を繋げて「制御されてないオブジェクトが現実世界を侵食する」みたいな方向かな…?

 見ただけでOUT、なのも多いからなぁ…SCP-280-JPみたいのが現実にあることにされると…恐ろしいw

 

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