ドカ食いダイスキ!もちづきさん 1巻

「『ある』のがいけない!! 『ある』のがいけない!!!」

 深夜のコンビニで手当たり次第に食い物をカゴにぶち込んでいる望月美琴さん(21歳)。この方の食生活を赤裸々に描いてSNSで話題になっているのが「ドカ食いダイスキ!もちづきさん」です。

 通常、こういうメシマンガはキャラが何かを食べて幸せになるモンなんですが…「こんなのは本当の〜じゃない」とか言い出す作品もありますが最終的にはメシ食って泣く、感動するなど幸福よりの方向に持って行くのが定番です。

 これ…望月さん、何だがすげぇ追い詰められながら食べてるんですよね…。

 半分くらいのページで腹減らして死にそうな顔をして、お昼に待ちわびた様子で「ドカベン」初期の山田太郎が持って来てたようなクソデカ弁当箱を出すw

「ちなみにその弁当箱どこで売ってたの?」

「ふつうにハ〇ズとかにありますよ!!」

 で、鶏もも肉の照り焼き弁当とか、炭水化物はもちろん脂肪も塩分も半端ない弁当を親の仇のような勢いでかき込む! これが約1800kcalだとか。…ちなみに成人女性が1日に推奨される摂取カロリーが1400〜2000kcalとのことで…1食で1日分ですね。

 そしてこの暴食後、満腹感と血糖値の急激な上昇による多幸感で酩酊…本人は“至る”と呼んでますが…彼女が幸せそうな顔をするのはほぼここだけ!

 こんな感じで全編に渡って望月さんがヤバい飯を食べまくります。

 残業中にクソデカカップ焼きそば2個食い、ダイエット食に耐えきれずに4人前相当のオムライスを作って…流石に食い切れずw、健康診断のための絶飲食明けで某カレーショップの大盛りトッピングマシマシ完食、低カロリーを追求しようとして血迷って作ったドカ盛り唐揚げ丼w

 これらをコミカルに描いている訳ですが…見ていると段々怖くなっていくのが絶妙なところ。

 作中端々で出てくるんですが、どうも望月さん、こんなに食える身体のスペックないんですね。ギャル曽根さんみたいな超消化能力がある訳では無い。

 ”至る“にしても、血糖値上がりすぎて処理出来ていない、ということですし…。

 「糖質中毒」という言葉があります。これは血糖値が上がった時の多幸感を味わいたくて甘い物を摂りすぎてしまう症状のことらしいです。望月さんは甘い物に偏っている訳では無いので少し違いますが、空腹が我慢できない辺り、血糖値が安定させられない体質なのかも…今「糖尿病」という言葉が頭をよぎりましたが…。

 この腹持ちの悪さのせいで「キラキラ充実した休日を過ごそう」と決意したのがボロボロになったり、最初の方で書いた「追い詰められてる」のは外的要因ではなく、この望月さんの体質のせいのように思います。

 ギャグに見えますが一皮剥いてみるとひとりの女の子が壊れていく様を描写するホラー…そんな立ち位置でしょうか。 皆が笑いながら内心ハラハラして見ている…ほんわか平和なアニメを装ってガチシリアスハード路線を描ききった「魔法少女まどか☆マギカ」の後継者と言えるかも知れません。

 …ただ、CoCo壱番屋さんとかコラボ案件取ったりしてますし、あんまりヤベー終わり方はしないんじゃないか?なんて意見もネットで散見されますね。

 その辺は作者まるよの先生の覚悟次第かなぁw

 

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